CADソフトには非常に多くの種類があり、1,000以上あるといわれています。
分類としては、2次元か3次元か、専用か汎用か、と言うことになります。
そして、それぞれのCADに特有のものがあります。
AutoCADにはAutoCADの表現の仕方があり、
V-nasにはV-nasの、BVCADにはBVCADの表現の仕方があります。
たとえば、寸法線のスタイルも全部、表現が違います。
CADと言う範疇では同じでも、それぞれに方言が違うわけです。
つまり、方言によって、正確にCAD間の交流が出来ない状態です。
一つのCADに特定してしまえば、バージョンの高い低い以外の問題は起こりません。
しかし、発注者は特定のCADで納品するように指示する事は出来ません。
一つのCADに特定してしまうと、未来永劫、そのCADが安全に使えるとは限りませんし、
独占禁止法の問題もあります。
そして、すべてのCADを発注者が持つことは、不可能です。
一時期、DXFが主流になった時代がありました。
しかし、方言の違いで使えないことが多くなっていました。
そこで、SXFが登場します。
OCF(オープンCADフォーマット)検定に合格しているCADであれば、
SXFを介して、相互の行き来が出来るのです。
AutoCADで作図をしてSXFに変換すれば、V-nasであろうと、BVCADであろうと、
SXFを読み込んで作図可能です。
V-nasやBVCADも、SXF変換すれば、AutoCADで読み込んで作図可能です。
しかし、このサイクルには、条件があります。
それぞれのCADを正確にSXF変換する技量が必要なのです。
SXFに関する知識を持った技術者が行うことが条件です。
そのために「SXF技術者」と言う資格があります。
http://www.ocf.or.jp/sxf