今、土木の世界で多く使われているCADはAutoCADで、かなりのシェアを占めているそうです。
発注者がAutoCADを採用している場合が多いのも一つの要因でしょう。
AutoCADは、汎用CADなので、守備範囲が広いCADなのですが、
色々な応用が利くために、電子納品のSXF変換に向いているとはいえないCADです。
それに比べて、V-nas・BVCADなどの専用CADは、専用であるがために、
電子納品に対応でき、CCⅢというOCF検定でも一番高い評価を受けています。
使用CADをAutoCADからV-nas・BVCAD等に、変更される企業や設計者も見受けられます。
CALSがこのまま進展しないなら、V-nas・BVCAD等の2次元CADをお勧めします。
しかし、道路設計では3次元の要素が入ってきています。
V-nas・BVCAD等は、まだ、3次元対応になっていません。
3次元になると、AutoCADには、敵がいないと言う状態です。
もちろん、CALSの進展速度にもよりますが、
もし、現在、AutoCADを使用していて、他のCADに変更を考慮されるなら、
3次元と言うことも、考慮に入れておいたほうが良いかもしれません。
アドオンアプリとは、標準では備えていない機能を追加するためのソフトウェアです。
プラグイン・ツールバー・拡張機能などと呼ばれます。
グーグルツールバーやヤフーツールバーもアドオンアプリです。
アドオンアプリは、便利で快適にしてくれます。
もちろん、CADにもアドオンアプリは存在します。
アドオンアプリによって、設計も便利で快適になります。
しかし、アドオンアプリが確実に有効なのは、そのアドオンアプリが指定した場所だけです。
つまり、AutoCADのアドオンアプリが確実に有効なのは、AutoCAD上だけです。
AutoCADから、SXFに変換すると、アドオンアプリの命令が消えてしまう場合があります。
たとえば、AutoCAD上のアドオンアプリが四捨五入の命令を出していても、
SXF変換すれば、AutoCADの要素がなくなります。
アドオンアプリの命令が消えてしまったら、四捨五入されなくなります。
このことは、別のCADに変換するときも同じことです。
こんなところにも、数字が変化してしまう条件がありますので、
AutoCADとSXFを出力して、見比べ、確認することは絶対だと思われます。
電子納品の作成では、ハードももちろんですが、
最新のソフトが入っているか、いないかで、作業効率がかなり違ってきます。
機能性とか、操作性とかももちろんですが、変換効率に大きな違いがあります。
Officeにしても、ドキュワークスからPDFへの変換にしても、最新のソフトですと、
旧バージョンに比べ、かなり、データ容量を軽くすることが出来ます。
特に、10MB以下のルールを設けている発注者も多く見られますので、
データは、軽ければ軽いほど、良いわけです。
大きければ大きいほど、データの分割という作業が発生します。
電子納品の作成自体は、すべて最新のソフトで良いのですが、
納品の段階になると、少し様子が変わります。
PDFやSXFは常に最新のブラウザを入手でき、問題ありませんが、
Office2007は、まだ一般的ではありません。
そして、拡張子が4文字(ワードdocx・エクセルxlsx・パワーポイントpptx)
になっていますので、チェックシステムで、エラーとなります。
システム上、今後も4文字拡張子は導入が難しいと聞いています。
とある業界では、業界全体でかなり古いイラストレーターを使っている場合もあるようです。
全体で一斉にバージョンを上げないと、見れる見れないと言った不都合が生じます。
最新と標準、難しいところですが、
電子納品の世界では、Officeは2003、その他は最新と言ったところでしょうか。