国土交通省から提供されていましたSXFブラウザですが、2014年4月で提供終了となっています。
国土交通省としてはSXFブラウザに代わってOCF検定に合格しているSXF対応のソフトウェアを推奨しています。以下のものは、無償でダウンロードできます。
株式会社オートデスク
http://www.autodesk.co.jp/products/sxf-viewer
株式会社ビックバン
http://www.bigvan.co.jp/download/sxf_browser.html
川田テクノシステム株式会社
http://www.kts.co.jp/download/free/v_red/index.html
上の画像はDWG上に3つのファイと言う記号がありますが、
この中で、SXF変換すると文字化けを起こす文字があります。
見た目ではどのファイが文字化けするか判りませんが
このDWGをSXF変換する事により下の画像の様に文字化けしてします。
この様にDXG上では問題のない文字も、
SXF変換する事により問題が発生する場合があります。
誤変換をなくすためにも、SXF変換では出力して目視チェックは重要です。
平面図等で数百メガのSXF(P21)データの作業を依頼されることがあります。
単に、DWG等に変換して欲しいという依頼もあります。
確かに、大容量のSXFは、開かない・印刷しにくい等、使い難いデータになって、扱いに大変困ります。
このようなSXFデータの場合、次の方法によって、軽くすることが出来ます。
◎ ショートベクトルの結合
◎ 重複オブジェクトの削除
◎ 長さ0のオブジェクトの削除
◎ メッシュ柄のハッチングの間隔を広げる
さらに、
◎ 図面内容の変更等がないレイヤーに関してはラスター化する
等の作業で、データを軽くすることが可能になります。
この様な手順で少しでも要素を減らしデータを軽くすれば、変換後のSXFの容量も抑える事が出来、
後々、作業しやすくなります。
CADソフトには非常に多くの種類があり、1,000以上あるといわれています。
分類としては、2次元か3次元か、専用か汎用か、と言うことになります。
そして、それぞれのCADに特有のものがあります。
AutoCADにはAutoCADの表現の仕方があり、
V-nasにはV-nasの、BVCADにはBVCADの表現の仕方があります。
たとえば、寸法線のスタイルも全部、表現が違います。
CADと言う範疇では同じでも、それぞれに方言が違うわけです。
つまり、方言によって、正確にCAD間の交流が出来ない状態です。
一つのCADに特定してしまえば、バージョンの高い低い以外の問題は起こりません。
しかし、発注者は特定のCADで納品するように指示する事は出来ません。
一つのCADに特定してしまうと、未来永劫、そのCADが安全に使えるとは限りませんし、
独占禁止法の問題もあります。
そして、すべてのCADを発注者が持つことは、不可能です。
一時期、DXFが主流になった時代がありました。
しかし、方言の違いで使えないことが多くなっていました。
そこで、SXFが登場します。
OCF(オープンCADフォーマット)検定に合格しているCADであれば、
SXFを介して、相互の行き来が出来るのです。
AutoCADで作図をしてSXFに変換すれば、V-nasであろうと、BVCADであろうと、
SXFを読み込んで作図可能です。
V-nasやBVCADも、SXF変換すれば、AutoCADで読み込んで作図可能です。
しかし、このサイクルには、条件があります。
それぞれのCADを正確にSXF変換する技量が必要なのです。
SXFに関する知識を持った技術者が行うことが条件です。
そのために「SXF技術者」と言う資格があります。
http://www.ocf.or.jp/sxf