レイヤ名が日本語、また文字もいくつもの種類があり、さらにブロックが多数、という様々なエラーが発生するデータを、翌日までに電子納品しなければならないという依頼でした。 上記のエラーのほかにも、寸法線等も別のCADを使っており、枚数から予測してもかなりの作業量になると考えられます。
この都道府県は国土交通省のチェックシステム以上に、文字の高さ、線の種類、色もチェック対象になっていますので、1日で仕上げることは、枚数の多さから考えても物理的に不可能でした。そこで、とりあえず国土交通省チェックシステムのレベルまで修正作業させていただき、それで検査を受けた後、時間をもらってこの都道府県の求める基準のレベルまで合わせることを提案いたしました。
とりあえず、日本語のレイヤが修正されたのは助かりました。文字化けもありませんでした。電子納品チェックは、伊賀崎さんに言われたとおり、文字の高さ、線色などのエラーは出ましたが、事前にその点を検査官に伝えておけたので、エラーが出た割には検査官の印象も良かったようです。もちろん、その後に文字の高さ等も基準に合わせて納品することが出来ました。
検査時での納品は短時間での修正作業となりましたので、SXFを印刷してチェックする時間はありませんでした。実際、SXF変換時にエラーが発生していなくとも、オリジナルの図面データと見比べると、データの欠損や変形、文字や数値が変わってしまうことが、多々あります。やはり、電子納品ガイドラインでうたわれている通り、SXFの目視によるチェックは不可欠だと思われます。